死亡事故防止訴え/きょうから春の交通安全運動
関係者集い出発式
「よくみせて ちいさなきみの おおきなて」をスローガンに全国一斉にスタートする春の全国交通安全運動(6~15日)の宮古地区出発式(主催・市交通安全推進協議会)が5日、市中央公民館大ホールで行われた。宮古島署(前花勝彦署長)、県宮古事務所(稲福具実所長)、宮古島地区交通安全協会(新里孝行会長)などの関係者ら約100人が参加し2、3月に相次いだ交通死亡事故に危機感を募らせながら、悲劇を繰り返さないようさらなる連携を誓った。
出発式では最初に全参加者で、交通事故で亡くなった人に1分間の黙とうをささげた。
運動の全国重点は▽子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止▽飲酒運転の根絶-などの4点で、新里会長が安全宣言として読み上げた。
また、地域重点としては、二輪車の交通事故防止(無謀な運転防止、マナーアップの推進)となっている。
主催者を代表して同協議会長の下地敏彦市長(代読・長濱政治副市長)は「宮古では交通死亡事故が相次いで発生してている。交通事故のない住みよい宮古島市の実現に向けて関係機関の協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
前花署長も「管内の事故状況は4日現在で31件となり、前年同期比で13件増えている。さらに、交通死亡事故は3件発生し、3人の尊い命が失われ、そのうち2件は未成年による事故となっている。署としては自治体や関係機関と連携して交通死亡事故の防止や飲酒運転の根絶などの取り組みをしっかり行っていきたい」と述べた。
稲福所長も交通事故防止と飲酒運転の根絶に向けて、関係機関と連携した取り組みを誓った。
式後は交通安全グッズの贈呈式も行われ、609人の新入学児童にランドセルカバーが贈呈された。
誓いの言葉では、新入学児童を代表して、平良第一小学校に入学するよねだゆきよし君と東小学校に入学するみやざとあおいさんが交通ルールを守ることを誓いながら「運転手の皆さん、私たちを見守ってください」と呼び掛けた。
同運動は、広く県民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通安全ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、県民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進することにより、交通事故防止の徹底を図るのが目的で実施される。