平均糖度は14・03度/沖糖宮古
搬入終了、12万6000㌧
沖縄製糖宮古工場は7日午後、2017-18年産サトウキビ(原料)の搬入を終えた。86日間で計12万6072㌧を受け入れた。前期と比べて5万5000㌧の減産だが、平年並みの搬入量を確保した。平均の糖度は14・03度だった。
沖糖は当初、約13万3500㌧の搬入量を見込んでいたが、かんがい施設がない圃場での反収(10㌃当たりの収量)の落ち込みが大きく、後に下方修正。結果として13万㌧を下回った。
平均糖度は前期と比べて約1度低い実績だが、搬入原料のうち8割が基準糖度帯(13・1~14・3度)に達している。
操業開始当初は13・03度と基準糖度に届かなかったが、その後は徐々に持ち直し、最終的には14度台で今期の取り引きを終えた。1㌧当たりの農家平均手取額は2万1869円。
今期のサトウキビについて農務部では「水がある圃場とない圃場の反収に大きな差が出た」と指摘。株出し栽培では3㌧を割り込む圃場もあったという。株を立てる時期が後ろにずれた圃場ほど昨夏の干ばつの影響を受けたとみられる。
来期に向けての好材料は株の更新。「収穫後に春植えをする生産農家が増えている」としており、来期の増産が期待できる。
これまでに沖糖ほか宮古製糖城辺工場、同多良間工場が搬入を終えている。同伊良部工場も今月中には終了する。宮古地区全体のサトウキビ生産量は32万㌧前後になる見通しだ。