観光客98万8000人過去最多市/2017年度
前年度比28万人の大幅増/クルーズ寄港など要因
市観光商工部はこのほど、2017年度の入域観光客数まとめを発表した。それによると1年間の観光客数は98万8343人となり過去最多を更新していた前年度の70万3055人を28万5288人(40・58%)上回る大幅増となった。クルーズ船寄港回数が前年度の89回から147回にまで急増したことと、17年度からクルーズ船の乗組員も観光客としてカウントするようになったことが主要因と考えられる。
17年度の入域観光客数を来島手段別に見ると空路が62万4375人、海路が36万3968人で空路が海路を26万407人上回った。前年度は空路が57万7269人、海路が12万5786人だったことから、17年度は前年度比で空路が4万7106人、海路は23万8182人増加している。
月別に見ると最も多かったのは8月で12万6269人、次いで7月の11万3507人、6月の10万2406人。いずれも前年度までの単月での入域観光客数記録8万5534人を大きく上回っている。最も少なかったのは1月の5万1211人、12月の5万1677人。
市観光商工課では観光客数が大幅に増加している主な要因として、クルーズ船の寄港回数が147回と前年度実績を58回上回ったことに加え、17年度から入域観光客数の算出方法を見直し、これまでカウントしていなかったクルーズ船の乗組員も観光客に含むこととなったことを挙げる。
ちなみに、昨年度の入域観光客数にクルーズ船の乗組員数を加算すると78万8673人となり、17年度での増加人数は19万9670人(25・32%)となる。
観光商工課は空路で全日空(ANA)が6月17日から10月28日まで中部国際空港(セントレア)と宮古空港を結ぶ期間限定の直行便を新規に就航させたことも観光客増の要因の一つとして挙げる。
18年度は17年度よりさらにクルーズ船の寄港回数が増加する見込みで、ANAの中部-宮古線が定期就航となったほか、福岡-宮古直行便が6月1日から10月27日まで期間運航することから、入域観光客数が100万人を突破することはほぼ確実と見られる。