再発防止でアピール文/県立学校校長会など
女子高生2人死傷事故受け
宮古地区県立学校PTA連合会(荷川取忠司会長)、宮古地区県立学校校長会(金城透会長)、宮古地区高等学校生徒指導連絡協議会(大宮廣子会長)は11日、「高校生の交通事故再発防止について」と題した緊急アピール文を発表した。アピール文は高校生と保護者、地域の人たちに向けたもので、不必要なバイク・車両の免許取得はしないことや、家庭における車両の鍵の管理徹底などを呼び掛けている。
3月29日に平良西仲宗根の市道で、女子高生2人が乗ったオートバイが道路脇の街路樹に衝突し、2人が死傷した事故を受け発表した。
高校生には▽交通ルールやマナーの順守▽安易にバイクの貸し借りをしない▽安易にバイクの二人乗りをしない、させない▽交通三悪(無免許運転、飲酒運転、スピード違反)・暴走行為は絶対にしない-などの5項目で、各学校とも始業式に全校生徒に伝えたという。
また、保護者や地域の人たちには文書で、遊び目的など不必要な免許の取得をさせないことや車両を持つことによる加害者、被害者になるリスクを話し合うことなどを訴えたという。
アピール文の発表は宮古工業高で行われた。4高校の校長が出席し、宮古地区県立学校PTA連合会の荷川取会長がアピール文を読み上げた。
各校長によると、バイク通学は原則禁止。免許の取得については、家庭の事情でアルバイトをしなければならない場合などには届け出が必要となっている。
ただ、届け出ない生徒もいるとみられ、各学校とも免許取得者の実数は把握していないという。
出席した校長は「交通事故の再発防止は学校だけでなく家庭や地域の協力が必要」と話した。