社会・全般
2018年4月13日(金)8:57
長濱さんに辞令交付/伝統工芸検査員
昨年度に続き2回目
【那覇支社】宮古上布や紅型など伝統的な染織物の品質を維持・向上することを目的に11日、伝統工芸製品検査員の辞令交付式が県庁で開かれた。宮古上布検査所の長濱政子さんら県内各織物検査所の10人に、屋比久盛敏商工労働部長から辞令が手渡された。検査員の任期は1年で、長濱さんは昨年度に続いて2回目の就任となった。
伝統工芸検査員制度は1974年の創設で、検査を合格した織物には、「沖縄県織物検査済之証」や「沖縄県紅型検査済之証」を付ける。消費者へアピールできるほか、織物を取り扱う問屋などへ制度が周知された結果、合格した製品がブランド化して価格が安定する効果もあるという。
交付式では、屋比久部長が「沖縄の織物技術の向上のため、皆さんの技能を生かして検査・指導し、県の伝統工芸産業の発展に寄与してほしい」とあいさつした。
長濱さんは辞令交付後、「1年間検査に携わって、宮古上布が最高級の織物として世の中に出て行くと思うと、検査はやはり緊張する。今年も検査基準に基づいて、しっかり検査していきたい」と語った。