池間さんに農水省政策統括官賞/県サトウキビ競作会表彰式
宮古地区から4人受賞
【那覇支社】県糖業振興協会(長嶺豊理事長)の第42回県サトウキビ競作会表彰式が19日、那覇市の沖縄産業支援センターで行われ、宮古地区からは、「農家の部」2位の池間義光さん(67)=平良下里=が農林水産省政策統括官賞を受賞した。
また、狩俣大輔さん(24)=城辺砂川=が「多量生産の部」3位に入賞したほか、糖業振興に尽力した功績で砂川博昭さん(61)=上野上野=と桃原邦雄さん(66)=多良間村塩川=の2人に「特別優良事例の部」県糖業振興協会理事長賞が贈られた。
池間さんの畑では、春植・甘蔗糖重量が10㌃当たり3050㌔、蔗茎重量は同13・512㌧。大型作業機の必要な耕起や砕土、整地作業、収穫を全て委託しているほか、スプリンクラーを整備して積極的にかん水も行っている。
狩俣さんは今期、約5・6㌶の収穫面積から392㌧の実績を上げた。植え付け機の改良に取り組んでいるほか、葉タバコと機械を兼用して適切な耕作を実施。今後も、借地により経営面積を拡大する意向で、若き後継者として期待されている。
特別表彰の砂川さんは、栽培歴28年。農業機械を導入し植え付けから収穫までを一貫して請け負う体制を整え、高齢化が進む地域農業の維持・発展に大きな役割を果たしている。
桃原さんは、42年の栽培歴。ここ数年の生産実績は100㌧を超える。多良間村内で甘蔗糖度1位を2回達成するなど、高い栽培技術が地域の手本となって糖業振興に貢献している。
表彰式を終え、池間さんは「実感が湧かないが、うれしい。土づくりを大事しながら反収を上げ、自分の納得する質を目指したい」と語った。
また、砂川さんは「家族や地元の皆さんに支えられて、やって来れた。感謝したい。今後も地域と共に頑張っていきたい」、桃原さんは「感謝の気持ちでいっぱい。少しは自信も付いたので、これからもサトウキビ一本で取り組みたい」と、それぞれ話した。
式では、2017~18年期サトウキビ生産で優秀な成績を収めた13個人、2法人が表彰された。