困難克服、全員完走へ/トライアスロン大会開会式
ブラウン選手が宣誓
宮古島を代表する一大スポーツイベント・第34回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市ほか)の開会式・ワイドーパーティーが20日、JTAドーム宮古島で盛大に開かれた。昨年大会覇者のキャメロン・ブラウン選手(ニュージーランド)による優勝杯返還と選手宣誓が行われ、「トライアスロンの精神にのっとってレースを行うことを誓う」などと力強く宣言した。
優勝杯返還で大会長杯、内閣総理大臣杯、沖縄県知事杯、NHK沖縄放送局長杯を返還したブラウン選手は選手宣誓で「私たちはトライアスロンの精神にのっとってレースを行うことを誓う。この美しい宮古島でスイム、バイク、ランを行うが、途中さまざまな困難が待ち受けていることだろう。この長いレースが安全で全員が完走できることを願っている」と宣言した。
大会長あいさつで下地敏彦市長は「宮古島の海に抱かれ、宮古島の風となり、宮古島の太陽を浴びながら、日ごろの練習の成果を十分に発揮して、思い出に残る感動のゴールを目指して頑張ってほしい」と選手を激励した。
島尻安伊子内閣府大臣補佐官は「宮古島の美しい風景や地域の皆さんの温かなおもてなしの精神がアスリートの心を癒やし、気持ちを奮い立たせてくれる原動力となり、地域と一体となった感動あふれる大会になるものと確信している」などとする福井照沖縄・北方担当大臣の祝辞を代読。稲福具実県宮古事務所長は「島挙げてのおもてなしの精神で国内外からの出場者と県民の心豊かな交流が図られることに期待している」などとする翁長雄志県知事の祝辞を代読した。
大会顧問の富田詢一琉球新報社社長もあいさつをしたほか、富田社長の掛け声に合わせ全員で「エイエイオー」と大会本番へ向け気勢を上げた。特別協賛社を代表して丸川潔日本トランスオーシャン航空社長は乾杯のあいさつを行った。
開会式のオープニングでは琉球國祭り太鼓宮古支部が勇壮な演舞を披露したほか、世界的に活躍しているソプラノ歌手で宮古島大使を務める中丸三千絵さんが国歌を独唱した。今回の大会には14の国と地域、国内47都道府県から1661人がエントリー。競技開始は午前7時で、スイム3㌔、バイク157㌔、ラン42・195㌔の合計202・195㌔をトータルで13時間30分以内での完走を目指す。与那覇前浜で行われるスイム競技は、従来の1周3㌔のコースから1周1・5㌔を2周するコースに変更となる。