現職の桑江氏が再選/沖縄市長選
諸見里氏を大差で破る
【那覇支社】任期満了に伴う沖縄市長選は22日に投開票が行われ、無所属で現職の桑江朝千夫氏(62)=自民、公明、維新推薦=が3万2761票を獲得し、無所属・新人で前市議の諸見里宏美氏(56)=希望、社民、社大、共産、自由、民進推薦=の1万7609票を破って二期目の当選を果たした。投票率は47・27%で、前回よりも10・46%低下した。
桑江氏は選挙期間中、在任中に失業率が大幅に低下したことなどの実績を強調。一万人規模のアリーナ建設などで、さらなる経済活性化を訴えて市民に浸透した。諸見里氏は、待機児童ゼロや夜間中学校設立などを主張したが、惜しくも及ばなかった。
同市長選は、県内で今年に入って南城市、名護市、石垣市に続く4回目の市長選。自公などが推す現職の桑江氏に、「オール沖縄」グループの諸見里氏が挑む構図となっていた。
桑江氏が勝利したことで、自公候補は名護市、石垣市に続いて3連勝を果たしたことになる。自民党や公明党は、11月に想定される県知事選に弾みを付けた格好だ。
一方、オール沖縄グループにとっては手痛い打撃となった。翁長雄志知事が膵臓(すいぞう)に腫瘍が見つかり21日には手術を行うなど、情勢が見通しにくい状況が続いており、態勢の立て直しが急がれる。