地産地消でキャンペーン/「ゴーヤーの日」
特価販売に黒山の人だかり
毎年5月8日は語呂合わせで「ゴーヤーの日」。JAおきなわ宮古地区本部や県、宮古島市などでつくるキャンペーン実行委員会は同日、JAファーマーズマーケットあたらす市場で約500㌘のゴーヤーを50円の特価で販売し、地産地消を推進した。市場には販売開始時間に合わせて多くの市民が訪れ、旬のゴーヤーを買い求めていた。
ゴーヤーの日は、1997年に県とJA沖縄経済連が制定した。ビタミンCを多く含む健康野菜を県内外に広めて生産振興を図ることが狙い。宮古地区では毎年キャンペーンを開いて消費の拡大を図っている。
開始セレモニーが市場前で開かれ、実行委員長の下地保造委員長(JA宮古地区本部長)が多くの消費者を前に「きょうは家庭の食卓にゴーヤーの彩りを加えてほしい」と呼び掛けた。
下地敏彦市長と県宮古農林水産振興センターの大村学所長は祝辞を述べた。それぞれ「高品質で安全、安心な野菜を消費者に届けてほしい」などと話し、一層の生産振興を期待した。
実行委員会副委員長で生産者の下地堅士朗さんが開会宣言を行い、「宮古のゴーヤーは子どもも食べやすい健康食品です。今晩の献立の一品にしてほしい」と地産地消を促した。
この後、午前9時からゴーヤーの販売を始めた。開店と同時に販売コーナーは黒山の人だかりに。老若男女多くの市民が商品棚を取り囲み、じっくり品定めをしながら青々と実ったゴーヤーを買い求めた。
東京都目黒区から旅行中の廻谷勇志さんと妻の明日香さん、息子の勇翔君の家族はたまたま訪れたあたらす市場でキャンペーンのことを知ったといい、早速特価のゴーヤーを購入した。
沖縄料理が大好きだという勇志さんは「夏にはゴーヤーチャンプルーを食べている。キャンペーンの日に来ることができてとても幸運だった。ゴーヤーは東京に持ち帰って食べます」と笑顔で話していた。
2017年度の宮古島産ゴーヤーは、昨年11~12月の強風や長雨等の影響で定植が遅れた。このため1~2月の出荷量が減少。数量870㌧で目標の990㌧には届かなかった。販売金額は約3億4000万円で計画比87%だった。