5・15平和行進始まる
復帰46年 県庁前で出発式
【那覇支社】日本復帰46年目を前に、「第41回5・15平和行進」(主催・同実行委員会、沖縄平和運動センター)の南部・戦跡コース出発式が11日、県庁前の県民広場で開かれた。労働組合や平和団体など約300人が参加し、糸満市のひめゆりの塔を目指して行進をスタートした。
出発式で、主催者を代表して同センター副議長の比嘉京子県議が「これから行く先は、沖縄戦での激戦地。沖縄戦の負の遺産として、今でも不発弾の処理や遺骨の収集などの問題が残っている。行進を通して、想像力を働かせながら平和の尊さを実感してほしい」とあいさつした。
那覇市の城間幹子市長は「沖縄戦での先人たちの悲しい、苦しい思いと共に、平和に対する思いを心に刻んで、恒久平和を願う県都の市長として、平和の尊さを次世代に伝えていくことを固く誓う」と述べた。
このほか、沖教組・組織部の下地林部長が「沖縄戦を生き抜いた先輩たちに感謝しながら、今の世界は平和なのかを考え、参加するそれぞれの思いを、みんなで共有しながら行進しよう」と決意表明した。
沖縄本島での平和行進は、「南部・戦跡コース」と「中北部・基地コース」で平和の尊さや辺野古移設反対などを訴えるほか、最終日の13日には、各コースの参加者合同で米軍普天間基地を周回した後、宜野湾海浜公園の屋外劇場で、「平和とくらしを守る県民大会」を開催する。
宮古地区では、きょう12日に平和運動センター宮古島(下地朝夫議長)主催による「宮古島5・15平和行進」が実施される。