平和な未来を子や孫に/宮古島5・15平和行進
軍事基地撤去を訴え/120人がシュプレヒコール
宮古島5・15平和行進が12日に市内で行われ、市民団体や労働組合のほか一般市民の計120人(主催者発表)が参加。すべての軍事基地を撤去し平和な沖縄、宮古島を訴えた。また、行進後には平和とくらしを守る郡民大会を開催。先島への自衛隊配備や辺野古新基地建設反対を求めて闘い抜き、平和な未来を子や孫に引き継ぐとする大会宣言を採択した。
昨年に引き続き今回も陸上自衛隊の基地建設に向けて工事が進められている千代田カントリークラブもコースに盛り込み、建設阻止を訴えた。
参加者たちは約11・2㌔の道のりを「先島への陸上自衛隊配備に反対」などとシュプレヒコールを上げながら行進した。
また、今回も昨年に引き続き沖縄平和運動センターの山城博治議長が行進に参加。午後2時から大嶽城趾公園前駐車場で行われた出発式では参加者らと一緒にガンバロー三唱を行い、基地のない平和な沖縄を取り戻すことを誓い合った。
主催者あいさつで、同センター宮古島の下地朝夫議長は、今年の中心課題として▽憲法改悪反対▽辺野古新基地建設阻止▽戦争法・共謀罪法廃止▽先島への自衛隊配備反対-を挙げ「宮古島を絶対にミサイルの標的の島にさせないし、戦場にもさせないために闘い、平和な未来を島の子や孫に残そう」と訴えた。
山城議長も連帯のあいさつで「憲法改悪や戦争の準備を進める安倍政権の暴走を止めようと全国の仲間が頑張っている。最後まで平和を求める力強い行進を行おう」と呼び掛けた。
初夏の日差しが照りつける中、参加者たちは、それぞれが所属する団体の旗やのぼりを掲げて宮古島を「標的の島にするな」「絶対に戦場にさせないぞ」などとシュプレヒコールを上げながら行進した。
行進を終えると、市役所平良庁舎前で宮古郡民大会が開催された。大会では「復帰から46年目を迎えても日米安保条約により米軍基地が居座り続け、強化拡大されている」と、沖縄の戦後がまだ訪れてないと訴えた上で「戦争につながるすべての策動を許さず平和で自然豊かな宮古島、沖縄、日本を子や孫の未来に引き継ぐために闘う」とする大会宣言を採択した。