クラシックの名曲を演奏/下里さんピアノリサイタル
下里豪志(たけし)さんのチャリティーピアノリサイタル(主催・下里豪志後援会)が12日、マティダ市民劇場で開かれた。クラシックの名曲や宮古民謡などを表情豊かに演奏。ピアノを通して改めて作品の持つ魅力を伝えた。
下里さんは南風原町出身。祖父は旧下地町出身で、リサイタル前には「自分のルーツの宮古島でリサイタルができるのはうれしい」と話していた。
リサイタルは2部構成。真っ赤なドレスで登場した下里さんは、第1部でショパンの「幻想即興曲」を演奏し「メロディーが美しく伴奏が寄り添う」と紹介した。リストは「みんなで演奏し人に感動を与える」などと話して「愛の夢」を披露した。
第2部では「なりやまあやぐ」「漲水のクイチャー」「ばんがむり」の宮古民謡をピアノ独奏用に編曲。時にはゆったりと時にはテンポ良く、それぞれのリズムに合わせながら演奏した。
トークやアンコールにも応えた約1時間半のリサイタルは、最後まで聴衆を引き付けていた。
ピアノ教室に通っているという池城美緒さん(小5)は「指の動きの速さにびっくりした。私も下里さんみたいに上手に弾きたい」と話した。
下里さんは、国内外のコンクールで入賞を果たし、ソロリサイタルや海外でのコンサートなどに出演。現在はイタリアのイモラ音楽院に在籍している。