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社会・全般
2018年5月16日(水)8:59

農業で県内初受章/旭日単光章の川満さん

下地市長「宮古の誇り」


下地市長(右から2人目)に叙勲の受章を報告する川満長英さん(中央右)と妻のヨシさん(同左)=15日、市役所平良庁舎

下地市長(右から2人目)に叙勲の受章を報告する川満長英さん(中央右)と妻のヨシさん(同左)=15日、市役所平良庁舎

 サトウキビの栽培で、2018年春の叙勲旭日単光章(農業振興功労)を受章した川満長英さん(73)が15日、市役所平良庁舎で下地敏彦市長に受章の喜びを報告した。川満さんは「光栄に思う。これからもキビの生産振興に努めたい」と喜びと決意を語った。下地市長は県内初となる農業振興功労を踏まえ、「川満さんは宮古島の誇りだ」と祝意を表し、その類いまれな技術と経験を生かした担い手の育成に期待を寄せた。

 平良下里に住む川満さんは、サトウキビ栽培において、土づくりや土壌害虫の防除を徹底し、品質及び反収の向上、株出し栽培の拡大に取り組んできた。

 2006年には上野地区さとうきび生産組合の初代組合長に選任され、現在6期目。担い手の育成や増産対策に尽力している。

 こういった業績が認められて、生産農家としては県内で初めて農業振興功労の叙勲受章に至った。

 報告で川満さんは「受章は関係者の皆さんの支えと地域の指導のおかげ」と感謝し、「予期しない賞を頂き光栄に思う。責任は重大なので、これからも県、宮古島におけるサトウキビの生産振興に全力を尽くしていきたい」と話した。

 同行した妻・ヨシさんの支えにも触れ、「内助の功が大きかった。家内には感謝しきれない」と語った。

 これに下地市長は「宮古島のサトウキビ栽培は県内の先進地だ。その中で川満さんは、常に生産性の向上を目指して新品種の導入や新しい栽培方法の面で工夫している」とたたえた。

 その上で「生産振興における率先した取り組みは農家の模範であり、その功績はとても大きい。私たちも十分理解している。これからも若い人の指導をお願いしたい」と協力を仰いだ。

 報告には県や市、JAの担当者も同行して受章の喜びを共有。川満さんの一層の活躍に期待を込めた。

 川満さんの叙勲受章祝賀会は、来月7日の開催が予定されている。


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