政治・行政
2018年5月17日(木)8:58
畜産物輸出量100㌧超/一括交付金事業が効果
輸出品目の内訳は、豚肉が64・2㌧、鶏卵が30・2㌧で全体の93%を占める。県は、「輸出量が少ない牛肉と鶏肉の販売を進めれば、さらなる輸出増が期待できる」としている。主な輸出先は、香港が86・7㌧と全体の約85%でトップ。
県はこれまで、一括交付金を活用する「県産農林水産物輸出体制構築事業」を実施。生産強化を図るとともに、沖縄ブランド構築を目指し、香港やシンガポール・台湾などで県産畜産物のPRを行ってきた。
同事業開始前の11年度の輸出量(20・4㌧)と比較すると、現状で81㌧増加した。県は、20年度末までに、輸出量150㌧を目指している。
県の担当者は「豚肉のと蓄頭数、肥育牛の出荷頭数も増えてきているので、県全体として生産量の伸びは期待できる」とし、今後について「国内需要も伸びているので、バランスを取りながら販売戦略を考えていきたい」と述べた。
島尻部長は「まだリスクはある」とした上で「国が海外輸出展開について強力に進めている。沖縄の畜産物輸出の可能性は大きい」との意気込みを示した。