売上金5億4300万円/JAあたらす市場
来店客も過去最高/生産者大会で発展誓う
JAファーマーズマーケットみやこあたらす市場(狩俣直子店長)の第13回生産者大会が22日、JAおきなわ宮古地区本部で開かれた。2017年度の事業報告があり、売上金は5億4300万円、来店客数は33万7098人とそれぞれ過去最高の実績だった。新年度の事業計画も確認し、地産地消の発信拠点として活気ある店舗運営を誓った。
JAあたらす市場は2005年にオープンした。安全、安心、新鮮な農産物及び加工食品、店舗オリジナル商品など消費者のニーズに沿った品をそろえて販売を強化。年々来店客数と売り上げを伸ばしてきた。
基本理念は▽新鮮野菜の品ぞろえ▽生産者の顔を売る▽消費者に安心感を与える▽四季を与える-など。
あたらす市場に出荷している会員は606人。農産物が492人、加工品が114人となっている。
生産者大会では、はじめにあたらす市場出荷協議会の真壁恵修会長が「平成29年度は、台風の影響を受けて野菜が伸び悩んだが、観光客の来店が増えて一般食品や菓子が伸びた」と実績を振り返り、「今後も基本理念の下、生産者と消費者が触れ合う活気ある店舗を継続したい」と話した。
この後、事務局から17年度の事業報告があった。主力の野菜は1億2600万円と前年度比97・4%の実績だったが、種類を増やした花き類が前年度比280%を記録。一般食品も121%、菓子類は117%と大幅な伸びを示した。
そのほか果実や鮮魚、総菜なども前年度を上回る実績を上げている。全体の売上金は5億4300万円と過去最高に。月平均でも4500万円に達した。
来店客数は前年度より2983人増えた。月平均の来客は2万8092人。
これらの実績を共有した上で、新年度の事業計画と予算を確認した。
事業方針には①地産地消を推進し、地域農業の振興及び生産者の所得向上に貢献する②生産者と消費者とのコミュニケーションが図れる店舗づくりを進める③生産履歴記帳の提出や残留農薬検査を行い安全、安心な農産物生産運動に取り組む-ことを掲げた。これを軸に各種イベントを展開して店舗の活性化を図る。
狩俣店長は「生産者と消費者が一丸となって、来店客に満足してもらえるような店舗づくりに全力で取り組みたい」と話した。
大会では、販売金額で優秀な実績を収めた農家を表彰した。農産物の部では施設園芸の砂川農園(砂川寛裕さん)、主にパッションフルーツを生産している與那覇和子さん、加工品の部では津嘉山千代さんと上原日出史さんに表彰状と副賞多数を贈り、日ごろの生産活動をたたえた。