宮高男子が優勝/県高校総体卓球学校対抗
部創立以来初の快挙
【那覇支社】県高校総体の卓球競技は28、29日、那覇市の県立武道館で学校対抗の決勝リーグを行い、男子の宮高が3戦全勝で優勝を果たした。部創立から50年以上を経て、初めて同校に優勝旗をもたらす快挙となった。
宮高は28日、決勝リーグ第1戦で前原を3-1で破り、29日の第2戦でも南風原を3-1で下して勢いを付けた。
迎えた第3戦の相手はコザ。これまで2度戦って1度も勝利したことがない強豪だが、シングルスの兼島竜平と兼島研斗、ダブルスの伊沢拓郎・兼島竜平組が相手を圧倒して3-2で勝利をもぎ取った。
根木貴光監督(34)は「選手たちは力があるが、(いつもは)最後に守りに入ってしまう。今日は最後まで攻めて攻めてやり切ってくれた。ボール拾いや洗濯など、率先してやっていた出られない選手たちの気持ちも背負って、頑張ってくれた」と目を細めた。
下里竜輝主将は、「今回の試合に懸けてきたので勝ててうれしい。自分は負けたけど、他のメンバーにやってくれと大きな声を出した。チャレンジャーの気持ちで九州大会もインターハイもベスト4を目指して頑張りたい」と意気込みを語った。
チームに勢いを付たダブルスの兼島竜平と伊沢は、小学5年からペアを組む阿吽(あうん)の仲。伊沢は、「最後までお互いに精神的に支え合っていけた。勝ちたい気持ちが先走らず、練習を信じて自分を信じて笑顔で試合に臨めた」と語った。
兼島にとっても記念の日となった。卓球を始めるきっかけを作ってくれた祖母の78歳の誕生日といい、「良い報告ができてうれしい」と、笑顔をはじけさせた。
宮高は、6月22日からの九州大会に学校対抗男子、シングルスは兼島、伊沢、ダブルスは兼島・伊沢組と下里・陸紫苑組が駒を進めた。