新アダナス落成祝う/新たな活動拠点に期待
社会福祉法人「みやこ福祉会」(伊志嶺博司理事長)が運営する旧アダナス施設が手狭で作業の安全面に支障をきたしているとして、宮古空港西側に移転新築した新アダナス施設で1日、落成式・祝賀会が行われた。県や市、福祉事業所、地域住民の関係者ら約100人が参加し、新たな活動拠点を盛大に祝った。
新施設は、障がい者に作業を通して自活に必要な指導訓練を行い収入を得させる。併せて基本的な生活習慣を身につけ、一般企業への就職に向け自立と社会性を培うことを目的とした中間施設。
社会福祉施設事業による総事業費は1億9000万円。国・県が合わせて1億1000万円を補助し、同福祉会が8000万円を負担した。
新施設は2階建てでエレベーターを設置。1階がパン工房アダナス(面積320平方㍍)、利用者24人、2階がレストラン太平山(同307平方㍍)で11日にオープン予定。レストラン東側は大型の強化ガラス張りで設計され、宮古空港の飛行機の離発着が間近に見える。
落成式で、伊志嶺理事長は「レストランの運営を通して地域の子育て支援にも取り組んでいきたい。子育てに疲れた母親たちが、お互いにの悩みを話し合いながらコーヒーやお茶を飲み、ゆっくりとした時間を過ごしていただきたい。キッズコーナーには絵本やテレビも設置してある」と強調した。
次いで野原勝宮古福祉事務所長、下地敏彦市長が祝辞を述べた。
利用者の親の会代表の添石久子さんは「これから利用者たちはおいしいパン作り、おいしい料理作りに頑張ると思う」と期待を寄せた。
伊志嶺理事長が請負業者の基建築設計事務所、久仲工建、松宮開発、タニコーに感謝状を贈呈した。
問い合わせは、パン工房アダナス(電話0980・74・1188)、レストラン太平山(電話0980・79・5523)。