初婚件数が減少傾向
「婚姻と離婚の動向」発表/南西地域産業活性化センター
【那覇支社】一般財団法人南西地域産業活性化センターは4日、「沖縄県における婚姻と離婚の動向」について発表した。夫と妻がともに初婚である婚姻件数の減少傾向が続いているほか、全体の婚姻件数が緩やかに減る一方で、離婚件数は横ばいを維持していることが分かった。
発表によると、2016年の婚姻件数は8464組。20~30代の人口が減少している影響で、13年ごろから減少傾向にある。
このうち、夫と妻がともに初婚なのは5820組で、夫と妻の片方または双方が再婚なのは2644組。初婚件数は2000年ごろから減る傾向が続いているのに対し、再婚件数は1990年代後半~2000年代に増えた水準を保っているという。
再婚件数の内訳は、「夫が再婚」999組、「夫と妻がともに再婚」956組、「妻が再婚」689組となった。
離婚件数は3700組で、これまで最多だった01年の3902組よりは少ないものの、高い状態を続けている。
国際結婚の割合は4・6%で、東京都(5・1%)、愛知県(5・1%)、岐阜県(4・7%)に次いで全国4位。他府県では「夫が日本人で妻が外国人」の割合が高いのに対し、沖縄は「夫が外国人で妻が日本人」が約8割を占めた。
同センターでは、「愛知県や岐阜県で国際結婚の割合が高いのは、自動車工場が多く、若い女性の外国人労働者が多数いることが影響している。沖縄で夫が外国人の国際結婚が多いのは、在日米軍基地が要因」と分析している。