優秀賞と特別賞受賞/宮古テレビケーブルテレビ九州番組コン
レギュラーと特番部門
宮古テレビ(玉城篤社長)は6日、同社で会見を開き第14回ケーブルテレビ九州番組コンクールで同社制作の番組「命をつなぐ~宮古島アニマルレスキューチームの取り組み~」がレギュラー番組部門の優秀賞、「HAPPY NEW みゃ~く かつみのがんずう大賞」が特別・特集番組部門で特別賞を受賞したと発表した。
「命をつなぐ~宮古島アニマルレスキューチームの取り組み~」は報道係長の佐久田吉記さん(42)が制作した番組で、宮古島で捕獲され殺処分を待つ犬を、保健所と新たな飼い主をつなぐ懸け橋の役割を果たしているボランティア団体「MART(マート)」の取り組みや活動に焦点を当て、犬の放し飼いや殺処分の現状の報告と、課題を浮き彫りにした番組。
番組は、ボランティア団体を通して地域の深刻な問題を描き、番組を見た住民の意識を変えてもらうメッセージが盛り込まれていたことなどが評価された。
佐久田さんは「ボランティア団体をテレビならではの映像にどのように収め、視聴者に伝えるかを考えながら制作した」と述べた。
特別賞を受賞した「HAPPY NEW みゃ~く かつみのがんずう大賞」は制作部の難波紀伝さん(31)が、宮古島のローカルタレント上里勝美さん(42)のパワフルで屈託のないキャラクターを前面に、島の高齢者の日々の営みの素晴らしさを伝えた、今年の1月1日に放映された正月特番。
上里さんが畑や集落などを訪ね、高齢者と方言で話しながら、「がんずう」なおじい、おばあを探し出して表彰する企画。
方言が全編通しており、ローカル色が出ていること、ほぼノーカットでの撮影や編集手法などが評価された。
難波さんは「日本全国、方言で娯楽番組を制作できる地域はほとんど残っていないと思う。この正月特番をこの時期に帰省した家族と楽しみながら、分からない方言は、おじい、おばあに聞くなどして楽しんでほしいとの企画意図もあった」と述べた。
上里さんは「この受賞はとてもうれしい。方言なのに内地の人が審査をしてどうして特別賞なのだろうと思った。『地域性があふれている』との講評だった。これからも、宮古島の話題を県外に発信していきたい」と受賞の喜びと抱負を語った。