友利がアジアJr制す
走高跳、県タイ2㍍16/宮総実卒 環太平洋大2年
岐阜県で7日から開催されていた第18回アジアジュニア陸上競技選手権大会で10日、男子走高跳決勝が行われ、日本代表選手に選ばれ出場していた宮古島出身の友利響平(宮古総合実業高校卒、岡山・環太平洋大学2年)が、自己記録を1㌢上回る県記録タイとなる2㍍16を跳び優勝を決め、アジアジュニアの頂点に立つという快挙を達成した。
同競技決勝を1㍍99からスタートした友利。2㍍3、2㍍6、2㍍8まではすべて1回目でクリア。2㍍10では1回目を失敗するも、2回目で成功。続く2㍍12、2㍍14は1回目でクリアし、自己記録更新が掛かる2㍍16に挑戦。1、2回目は失敗するも、最後のチャンスとなる3日目で成功させ優勝を決めた。
自己新記録で制した今大会を振り返って友利は「国際大会の代表に選んでもらい出場したのは初めてだが、そこでしっかり『ジャパン』に貢献できたことと、こういう場所で自己ベストを出せたことがとてもうれしい。また、試合のときは『チームジャパン』として同じ跳躍のメンバーが応援してくれた。そういった声援のおかげで跳べたのかなとも思う。今回クリアした2㍍16は、(20歳以下の)U20世界選手権の標準記録でもある。もし、代表に選考してもらえたら、そこで活躍できるようになっていきたい」などとするコメントを大会ホームページに寄せている。
アジア大会優勝の一報に市陸上競技協会の砂川廣行会長は「自己新記録での優勝はうれしい。自己ベストを出すことができれば表彰台を狙えると思っていた。県記録更新まであと1㌢と迫っている。まだまだ伸びると思うので、今年中に県記録更新に期待している」と語った。
過去に友利を指導していた立津辰雄さんは「日の丸を掲げて陸上をできることは選手にとって夢。優勝できたいへん良かった。高校時代から2㍍ジャンパーとして頑張っていたが、その後も順調に伸びて今回、優勝できたのだと思う。将来は2㍍20は飛べるようになるだろうと思っていたが、それ以上になるかもしれない。まだまだ伸びしろはあると思う」との考えを示した。
友利は今回、参考大会で結果を残し、アジアジュニア大会の日本代表選手に選抜された。同大会での宮古島出身者の代表入りは全種目を通じて初めて。