アパート借り主を逮捕/平良男性遺体
45歳男殺人容疑で/宮古島署
6日、平良西里のアパートの室内から、男性(63)の遺体が発見された事件で、宮古島署は10日午後8時44分、職業不詳の砂川新容疑者(45)=平良西里=を殺人容疑で逮捕した。砂川容疑者は事件現場となったアパートの借り主で、遺体で発見された池村榮さん=平良東仲宗根=とは飲み友達だったという。県警本部捜査第1課と宮古島署は、今後の捜査に支障が出る可能性があるとして、男の容疑認否については明らかにしていない。
逮捕容疑は今年5月ごろ発生現場となったアパートの室内で男性を何らかの方法で暴行を加え殺害した疑い。
宮古島署は10日午後7時前に、男周辺の関係者から「男を見た」との通報を受けた。駆け付けた警察官が男が潜んでいた市内平良のアパートの玄関先で発見し逮捕した。逮捕時男から酒の臭いがしたという。
宮古島署は事件発生後、現場周辺で聞き込みをするなど捜査を進めていた。司法解剖や事件現場の状況、周辺や関係者への聞き込みなどの総合的な状況から、殺人事件とみて捜査を進めていた。
事件は市平良西里のアパートで6日夕、男性の遺体が見つかった。司法解剖の結果、男性は目の上や左右の肋骨が複数本折れていた。
宮古島署に6日午後5時50分ごろ、関係者の男性から「アパートの住人を最近見掛けないので、調べてほしい」と通報があった。
現場に駆け付けた警察官が、畳間に仰向けになって死亡している男性の遺体を発見した。死後大分経っていると見られ、一部白骨化していた。警察は遺体の指紋から男性は池村さんと特定したという。
警察官が到着した際、部屋の玄関ドアの鍵は掛かっていた。捜索願いは出されていなかった。
現場は平良市街のほぼ中心地で交通量も多く、周囲には飲食店や写真館、事務所などがある。