11月に「方言サミット」/文化庁
消滅危機言語の現状報告へ
国内の消滅危機言語とされる8言語の地域の研究者らが集う「危機言語・方言サミット」が11月24日、宮古島市のマティダ市民劇場で開催される。基調講演や各地域の現状報告、方言の聞き比べを通して言語・方言の継承について関係者が語り合う。翌25日には関連のイベント「鳴りとぅゆんみゃ~く方言大会」チャンピオン大会が開かれる。
日本で消滅危機言語とされているのは▽アイヌ語▽八丈語▽奄美語▽国頭語▽沖縄語▽宮古語▽八重山語▽与那国語-の8言語。国連教育科学文化機関(ユネスコ)が発表している。
こういった時代背景の中で、各地の言語・方言の現状を広めて次世代へつないでいく取り組みの一つが言語・方言サミットだ。
11月の宮古島サミットに向けては文化庁、県、宮古島市、文化協会などが準備を進めており、今月中にはプログラムの内容も確定する見通し。基調講演や各地の言語・方言の継承活動を含めた現状報告ほか、宮古各地の方言の聞き比べなども予定されている。
前回は北海道で開催されており、参加人数は約200人。宮古島大会にも同程度の来島が見込まれる。
当日の会場はマティダ市民劇場で、誰でも入場することができる。入場料はない(翌日に開催されるみゃ~く方言大会は有料)。
サミットにかかる予算のほとんどは国が負担するという。市は今の市議会6月定例会に関連費24万4000円を計上している。
市教育委員会では、「各地の現状を知ることができる良い機会になる。ぜひ多くの市民に来場していただきたい」としている。