“オオバンマイ”大盛況/佐良浜漁港
カツオの切り身ばらまく
佐良浜漁港では17日午後、恒例の伝統儀式「オオバンマイ」(主催・伊良部漁協)が行われた。漁師らがカツオ一本釣り漁船の舳先に立ち、岸壁に集合した市民らに向かってカツオのぶつ切りをばらまいた。入れ物に入った市民は歓声を上げていた。
佐良浜方言の「オオバンマイ」は大判振る舞いの意味。漁師らは、大量のぶつ切りを用意。市民らはぶつ切りが入りやすいようにビニール袋の口を大きく開き、紙製の空き箱や発泡スチロール箱のふたを開けた。傘は逆さにして広げた。
音楽が流れ、オオバンマイの開始。舳先からぶつ切りがばらまかれ、「やった」と喜ぶ人の声と「こっちにも投げて」と願う人の声が入り交じった。
母と一緒に参加した与儀華夢さん(佐良浜小4年)は「去年より少なかったが、2㌔ほど取った」と笑顔で話した。
母は華夢さんの頑張りを褒めた上で「夕食にしょうゆ煮で食べる」と語った。
祖父と家族3人で参加した奥平晴琉さん(東小2年)は「初めて参加したが、とても楽しかった」と感想を話した。
母は「夕食はぶつ切りを刺し身にして食べたい」と喜んでいた。