宮古馬の保存考える
「馬と人のこれからサミット」
「馬と人のこれからサミット」(主催・同サミット実行委員会、共催・ミャークヌーマ宮古馬の会)が16日、平良鏡原の七原コミュニティセンター(七原公民館)で開かれた。市民や本土からの関係者ら約50人が参加。今後の日本在来馬の宮古馬、木曽馬(きそうま、長崎県)、御崎馬(みさきうま、宮崎県)などの保存や馬文化を次代に継承していくことについて考えた。
宮古馬について詳しい長濱幸男さん(宮古島市史編さん委員)が「宮古馬のこれまで」と題して講話した。長濱さんは「琉球の中山王察度(さっと)が明国の洪武帝(こうぶてい)の招諭に応じ、朝貢関係を成立させたのは1372年。琉球は1374年から1680年までに明国に5544頭の馬を献上した」と紹介した。
宮古島への馬の渡来時期については「平良の住屋遺跡のⅢ層(14世紀~15世紀前半)から出土した馬歯骨から考察すると、14世紀と推定することが妥当」と推定した。
「在来馬のこれまで・これから」と題した講話では、本土から参加した辻村英也さんが「木曽馬」、浜崎康子さんが「御崎馬」についてそれぞれ語った。
サミット終了後、参加者ら荷川取牧場(荷川取明弘代表)へ移動し、宮古馬を視察した。荷川取代表は、4カ所に分けて計28頭飼育している。