宮古空港ターミナル 売上高9億円超/定時総会
旅客ビル増築整備へ/社長に下地義治氏再任
宮古空港ターミナル(下地義治社長)は22日、市内のホテルで第41期(2017年4月1日~18年3月31日)定時総会を開いた。当期の総売上高は前年より8700万円多い9億984万円を達成した。一般管理費などを差し引いた営業利益は7666万円。税引前の純利益は1億8377万円(前年比346・4%)と過去最高となった。この純利益には特別利益として「地域再エネ水素ステーション導入事業」補助金の1億1771万円が含まれている。
総会では、第41期事業報告及び計算書類が報告・承認された。次いで取締役全員任期満了につき取締役選任など6議案が上程され原案通り承認された。2年の任期満了に伴う取締役選任では、社長の下地氏と専務の下地洋一氏らが再任された。
総会の冒頭、下地社長は「増加を続ける乗降客数に対して、空港ターミナルが狭隘になっていることから旅客ビル増築整備に向け、今年度、実施設計並びに工事着工、平成31年度に供用開始を計画している」と述べた。
同増築整備に伴い搭乗待合室やエスカレーターの整備が計画されている。
また今年度から3年計画で、ターミナルビルから旅客機に乗客・乗員を乗降させる搭乗橋を整備更新する。
この搭乗橋はパッセンジャー・ボーディング・ブリッジ(PBB)とも呼ばれる。現在3基ある搭乗橋を年度ごとに1基ずつ最新の段差のない搭乗橋に取り替える。1基の事業費は1億円弱。
総会に提出された事業報告によると、17年度の宮古空港における乗降客数は170万人で、前年と比べると14万人(9%)増となり、4年連続で過去最高を更新した。
各路線を前年比で見ると、主要路線である那覇路線102%、石垣路線107%、東京路線130%、関西路線114%、多良間路線119%となった。
17年度の入域観光客数は98万8343人となり、前年の70万3055人と比べ28万5244の増加(前年比40%増)で過去最高となった。クルーズ船寄港による外国船の増加も大きな要因となった。
新役員は次の通り。
社長=下地義治(再任)▽専務=下地洋一(同)▽取締役=城間徹二(同)上原国定(新任)金城清典(同)前谷哲郎(再任)長濱政治(同)松原知之(同)安村勇(同)中尾忠筰(同)野津芳仁(同)下地信輔(同)