米国シリコンバレーで研修/城間海月さん(久松中2年)
リュウキュウフロッグスに選抜/将来の夢は宇宙飛行士
沖縄から次世代のリーダーを育成する事業「Ryukyufrogs(リュウキュウ・フロッグス」の第10期最終選考会がこのほど、豊見城市豊崎で行われた。選抜された6人のうち、県内中学校からは唯一、久松中学校の城間海月さん(2年)が選ばれた。将来の夢を「宇宙飛行士」と話す城間さん。今回の選抜が夢への第一歩となりそうだ。
25日に同校で行われた報告会で、城間さんは「選ばれた時はすごくうれしくて信じられなかった。研修期間中はすべてのことが自分のためになると思うので、メンバーとの会話を大切にしながら多くのことを吸収したい」と意欲を示した。
リュウキュウ・フロッグスとは、沖縄という「枠」にとらわれた「井の中の蛙」から脱却し、世界という「大海」で活躍する人材育成を目指している。
選抜された6人は、米国のシリコンバレーに派遣され10日間の研修を行い、それぞれが学んだことを踏まえて社会課題を解決する新サービスを考案して12月にそれを発表する。
夢である宇宙飛行士については「最初はパイロットになりたかったが、小学校3、4年のころにさらに上の宇宙飛行士になりたいと思いが強くなり、それが今の夢になった」と笑顔で話す。
研修期間中、最も楽しみにしていることについては「シリコンバレーにはNASAの施設があり、そこも見学できるので宇宙についての知識を深めることが一番の楽しみ」と目を輝かせた。
大嶺徹教頭は「城間さんは学習面だけでなく空手を含め、何事にも一生懸命に頑張る素晴らしい生徒。帰ってきてからもほかの生徒たちのリーダーとしても活躍してほしい。そして将来は宇宙飛行士として頑張ってくれることを期待している」とエールを送った。
今回の応募総数は77人で、一次選考で20人が最終候補生となり、合宿による最終選考会で城間さんを含む6人が選ばれた。城間さん以外の5人は高校生と大学生。