「悩みながら決断する」/知事選にらみ宜野湾市長
【那覇支社】宜野湾市の佐喜真淳市長の就任6周年激励会が26日、同市のホテルで約800人の支援者らが参加して開催された。11月18日投開票の県知事選挙で、保守系からの候補者として有力視されている佐喜真氏は「悩み、悩み、悩みながら政治家は決断する。そういうものだと思っている。それ以上は言わない」とあいさつし、知事選への対応で明言を避けた。
また、佐喜真氏は「宜野湾市の発展が沖縄の発展につながる。そういう未来を想像しながら、すべての選挙に勝つ。最終的には今秋の知事選挙だと思っている。みんなの力で(県政を)わが陣営に取り戻そう」と訴えた。さらに、「市民を裏切れないし、市民の理解がないとさまざまな決断もできない」との考えも示した。
激励会に参加した、自民党県連の候補者選考委員会で委員を務める仲井真弘多前知事も登壇し「佐喜真さんが市長になって宜野湾市は明るくなった」とした上で「佐喜真さんの天才的な政治的能力を宜野湾市だけで囲わないで、沖縄全体のために応援してもらいたい」と話した。
激励会後、記者団に知事選出馬の意欲について問われた佐喜真氏は「一番大切なことは、いかに保守が団結するかということ」と述べ、「市の発展のために尽くすことが一番の責務。それを放って知事選になるとかなり無理がある。市民に対して説明責任は成り立たない」と慎重な姿勢も見せた。