甘~い果実を全国へ
マンゴー・パイン出荷式/宮古郵便局
宮古島の夏の特産品マンゴーとパインの出荷式が28日、宮古郵便局(瀬長孝之局長)で行われた。職員や生産農家、県、市の関係者らが参加。夏の味覚の本格的な出荷シーズンの到来を喜び、消費拡大に期待を寄せた。
同局によると、今年のマンゴーの取扱量は昨年より4000箱少ない2万4000箱を見込む。パインの取扱量は1000箱を計画している。
出荷式で瀬長局長は「宮古島産のマンゴーは、甘い香り・濃厚な味わいが全国の皆様から高い評価を受けている。生産者が一つ一つ丹精を込めて育て上げる、マンゴーに対する情熱と愛情、そして栽培技術の向上を日々努力を重ねた結果が高く評価され、宮古島産ブランドを確立した」と述べた。
その上で「宮古島では、昨年は豊作となり730㌧収穫されたことから大幅に取り扱いが増加した。今年は、昨年の3割程度減で約525㌧の収穫が見込まれている」と説明し「最盛期が7月中旬から下旬頃」とアピールした。
県内外にマンゴーをPRするイベント「マンゴー共和国」大統領に就任する下地敏彦市長、宮古農林水産振興センターの大村学所長が出荷式を祝った。
マンゴー生産農家を代表して辺土名忠志さん(へんとな農園代表)は「マンゴーを食べて『甘い』の言葉だけでなく『おいしい』と喜ぶ感想を聞きたい」と語った。
次いで瀬長局長、下地市長、大村所長ら9人がテープカット。この後、瀬長局長らは横一列に並んでゆうパックを順々に手渡し、車両に積み込んだ。車両は全員に見送られ出発した。
アトラクションではリズム保育園(下地正彦園長)の4歳児10人が元気いっぱいに踊りを披露した。
出発式後、辺土名さんは「昨年は33㌧を収穫した。今年は20㌧を見込む」と語った。
出発式に参加したパイン生産農家の吉本光吉さん(サンサン宮古島農園代表)は「今年でパイン生産は9年目となる。昨年は3㌧の収穫実績があったが、今年は豊作で4㌧を予想する」と笑顔で話した。
参加者らはマンゴーとパインの試食に舌鼓を打った。「おいしい」と感動した声が響いていた。