校長が保護者に謝罪/宮古特支学校
個人情報USB紛失で
県立宮古特別支援学校で生徒の個人情報が入った記録媒体(USBメモリ)が紛失した問題で同校は30日、保護者らに経緯などを報告する説明会を開いた。佐和田聡校長は集まった保護者らに謝罪するとともに、再発防止と信頼回復に向け取り組んでいくことを強調し理解と協力を求めた。
説明会は午前10時30分ごろから同校視聴覚室で非公開で行われた。
説明会は約1時間行われ、終了後に取材に応じた佐和田校長は「保護者には本来なら子供たちに安心、安全、成長発達に寄与する立場でありながら、あってはならないことが起こってしまったと謝罪した」と説明。その上で「同じことが二度と起きないよう意識の部分も含めてルールづくりを徹底する。保護者に不信感を持たれてしまった。少しずつ時間をかけてもう一度信頼関係の構築に取り組んでいきたい」と話した。
保護者からは「ファイルサーバーの保守点検はどうなっている」などの質問があったほか、「こういう時こそ学校と保護者が一体となって頑張ろう」などといった「建設的な意見」(佐和田校長)も出たという。
佐和田校長は、現場の状況や日ごろの個人情報の取り扱いなどから「(紛失したUSBメモリは)恐らく校内にあると思う」と話し、外部に流出した可能性は低いとの見方を示した。引き続きUSBメモリの発見へ全力で取り組んでいく。
県教委によると、紛失したUSBメモリには、高等部生徒36人分の名前、顔写真、障がい名、保護者名、緊急連絡先などが保存されていた。
最後に使用したのは5月9日。6月5日に同メモリが保管していた机にないことに気付き、22日までに警察へ遺失届けを提出したが、30日現在まで発見には到っていないという。