26年ぶり最高路線価上昇/宮古地区18年
西里大通り6万9000円/下里通りは6万2000円
【那覇支社】沖縄国税事務所は2日、2018年1月1日時点の県内路線価を発表した。宮古地区での最高値は、「平良字西里の西里大通り」の1平方㍍当たり6万9000円で前年比3・0%の上昇となった。宮古島税務署管内の路線価最高値が上昇するのは、26年ぶり。
また、同日公表された国税庁のホームページによると、市場通りは6万3000円、下里通りは同6万2000円で、いず
れも前年から1・6%上昇した。
このほか、宮古島市役所平良庁舎前の県道243号線は、前年比4・0%上昇の5万2000円、宮古郵便局前のまてぃだ通りは前年と同値の同3万5000円などとなっている。
宮古島税務署管内の最高路線価は1992年~94年の23万5000円をピークに、95年から下落。2007、08年は横ばいとなったものの、リーマンショック後の09年から5年連続で下落し、その後は、ほぼ横ばいの状態が続いていた。
県全体の最高路線価は、那覇市久茂地3丁目の「国際通り」の74万円(前年比10・4%上昇)。県内の最高路線価は、6年連続の上昇で、3年続けて上げ幅を拡大している。都道府県庁所在地別の最高路線価では、同地点は全国18位と、昨年から一つ順位を上げた。
八重山地区の最高値は、石垣市字大川の「市役所通り」の同12万5000円で、前年比13・6%の上昇。名護地区の最高値は、名護市字為又の「名護バイパス」の同6万6000円で、同4・8%上昇だった。
標準宅地の県内平均値は、前年比5・0%の上昇(昨年は同3・2%上昇)で、4年連続の伸び。上昇率は全国トップだった。
宮古地区で西里通りが最高値となるのは、1999年から20年連続。
路線価 主要道路に面した1平方㍍当たりの土地の1月1日時点における評価額。土地の相続や贈与を受けた人の税額を算出する基準となる。公示地価や売買実例価格、不動産鑑定士の評価などを参考に、公示地価の8割程度を目安として国税庁が算出する。