50年に一度の豪雨/宮古島
城辺で1時間に111㍉観測/市内道路、至る所で冠水
沖縄地方は湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となった。さらに宮古島市は5日、太平洋高気圧からの南寄りの風と、台湾の北側から流れ込んだ風がぶつかり、次々と積乱雲が発生、発達したことで、雷を伴う猛烈な雨を降らせた。所によっては50年に一度の大雨となった。この雨により市内の道路が至る所で冠水し、警察、消防車両が出動した。宮古島地方気象台は5日午前10時4分、大雨警報(土砂災害)を発表、同日午後0時11分、土砂災害に厳重に警戒するよう、宮古島市に土砂災害警戒情報を発表した。城辺新城では午前10時50分までの1時間に、観測史上最大の111㍉を観測。平良下里(気象台)で午前11時12分までの1時間に72㍉、鏡原(宮古空港)で午前11時16分までに63㍉といずれも7月としては最大の降水量を観測した。この雨によるけが人などの報告はない。
この雨の影響で道路が冠水し、ムイガー付近では立ち往生したレンタカーの車内に浸水し、観光客4人が救助された。また、ファミリーマート宮古工業高校前店付近で、冠水を避けるために道路縁石に乗り上げた車両が消防により救助された。
また、冠水したばっしらいん前、ファミリーマート宮古工業高校前店付近、第3給油所裏と宮古工業高校入り口の五叉路に警察車両が出動し、通行止めにした。
そのほかの冠水した道路では、Uターンする車両などが多く見られた。
4日午前0時から5日午後4時までの各観測点の総降水量は平良下里で265㍉、鏡原で234㍉、城辺新城で306・5㍉、下地島空港で85・5㍉を観測した。