国際交流20年、節目祝う/下地中と漢口國民中
生徒ら参加し式典と歓迎会
下地中学校と台湾の漢口國民中学の国際交流20周年を祝う式典と歓迎会が6日午後、下地農村環境改善センターで開かれた。両校の生徒をはじめ学校関係者の多数が参加し、20年の節目を振り返りながら国際交流のさらなる発展を誓い合った。
交流事業は、1999年に始まった。生徒が宮古島市と台湾を行き来するホームステイで互いの歴史や文化を学んできた。2004年には姉妹校になった。
今年の交流団を含め、これまでに下地中の生徒200人が台湾を訪問、漢口國民中学からは132人が宮古島に訪れている。
今回の式典には台湾の生徒7人と学校長ら引率4人ほか、中琉文化経済協会のメンバーも参加した。
式典で下地中の砂川勝昭校長は「交流20年、両校がさらに絆を深め、実り多い交流が継続できるよう努めていきたい」と話した。
宮古島市教育委員会の宮國博教育長は「心の交流を深めて、互いの絆を強くした20年だ」と祝福し、日本中華聯合總會の新垣旬子會長は「20年の交流は宮古島の財産だ」と話した。
この後、国際交流に尽力した中琉文化経済協会の趙文瑜理事長、日本中華聯合總會の新垣會長、両校の懸け橋となった国際交流担当の羽地芳子さんに感謝状を贈り、功績をたたえた。
式典後の歓迎会では、下地中の上地華奈さんが琉球舞踊を披露。3年の男子は全員で川満の棒踊りを踊って一行を歓迎した。
交20年を振り返る映像も上映され、参加者全員で交流の促進を確認した。
下地中学校生徒会の川満光珠(みしゅ)会長は「交流20年の代表としての責任を自覚し、国際的な視野を広められるよう学べることは全部学ぶ。今回の交流を通してたくさんの経験を積みたい」と話した。
台湾の生徒は7日、体験交流や島内観光を行う、9日には下地中学校の授業を体験した後、スポーツで交流し、同日島を離れる。