吉野海岸で土砂崩れ/アクセス道通行止め
大雨影響、復旧めど立たず
50年に1度の記録的な雨量となった5日の大雨の影響で、吉野海岸に向かう坂道の土砂が崩れて車両の通行ができない状況となっている。道路は6日から通行止めとなり、復旧のめどは立っていない。現場を確認した市総務部の宮国高宣部長は、幅員が狭く台風8号が接近している状況を指摘した上で「現状では土砂の撤去作業がいつできるか分からない」と述べた。
6日朝、市の指定管理で同海岸の管理運営を行っている業者が土砂崩れを確認し県や市に連絡した。
土砂崩れの箇所は2カ所あり、そのうち1カ所が道路を遮断している。
現場を確認した業者の社長は「この時期は1日に200~300人が利用する。市にはぜひ早めの復旧をお願いしたい」と話した。
この日は、市の担当者や宮古島地方気象台の職員らも現場に駆け付けて被害の状況を確認していた。
午後からは、市の担当者と工事を行う業者が現場で復旧作業の方法などについて確認していた。
宮国部長は「現場は道が細く、傾斜が急でトラックや重機を持ち込んだ作業が可能かどうかをまずは判断する必要がある。また、強い台風8号も発生している。今、作業を行うと二次被害が出る可能性もある」と話し、台風の動きを見ながら作業を進める考えを示した。
人気の観光スポットでもある同海岸には6日も多くの観光客が訪れたが、通行止めとなっている状況を見て「えーショック」などと残念がって引き返す姿も見られた。