広げよう更生保護思想/チャリティー公演盛況
20団体・個人が歌や踊りを披露
宮古女性会
宮古更生保護女性会の第34回チャリティーショー「ささえ愛」が7日、マティダ市民劇場で行われた。延べ20の団体と個人が出演して歌や踊りを披露し、満員の観客を魅了した。砂川芳子会長は「子どもたちが明るく元気で健やかに育つ社会環境づくりに取り組みたい」と話すとともに、地域における更生保護思想の広がりに期待を込めた。
更生保護女性会は、広く社会に更生保護への理解と協力を得るための運動を積極的に展開する団体。非行や犯罪を防ぎ、過ちを犯した人々の立ち直りを支えながら地域の子育て支援活動に力を入れている。
チャリティーショーは毎年の恒例で、収益の一部は更生保護施設「がじゅまる沖縄」に寄付している。今年は那覇保護観察所統括保護観察官の梅木正吾さんが公演に訪れ、砂川会長から寄付金を受け取った。
公演に当たって砂川会長は「先輩たちのパワーと歴史の重みを受け止め、女性会の理念の下で地域貢献に努めたい」と決意。「焦らずに、一歩ずつ会員全員でこれからも頑張りたい」と話し、来場者に活動への理解と協力を呼び掛けた。
公演には20の団体と個人が出演した。優雅な琉舞や日舞をはじめ歌、大正琴の演奏ほか、子どもたちの歌と三線、お話発表などもあり、演目ごとに拍手と歓声が上がった。歌手の宮京子さんは歌でチャリティー公演に花を添えた。
最後は宮古保護区保護司会の皆さんがクイチャーを披露した。観客も一緒に踊って公演を盛り上げた。
公演には下地敏彦市長も来賓出席し、「母親の立場から、女性の温かさとしなやかさを生かし、地域に根差した活動を続けていることに敬意を表したい」と感謝を込め、女性会の一層の活動の充実を期待した。