道路の土砂を撤去/吉野海岸
台風接近、通行止めは継続
大雨の影響で道路に土砂が流れ込み、通行ができなくなっていた吉野海岸で7日、土砂の撤去作業が行われた。作業は同日の午後3時ごろには終了した。道路を管理する市は、付近は地盤が揺るんでいる箇所が多いとみられることや、台風8号が接近していることから、再び土砂崩れが発生する可能性が高いとして、同海岸への通行止めを継続して実施。観光客らに「遊泳など海岸への出入りを自粛してもらいたい」と呼び掛けた。
作業は午前8時半ごろから重機を使って、大型トラックに土砂が積み込まれた。
市によると、土砂は10㌧トラックの28台に上り、近くの市有地に搬入された。
撤去作業を見守った下地敏彦市長は「この場所は、土砂崩壊の危険地域に指定されていた。短時間の大雨が原因だと思われる」と話した。
その上で「台風8号の影響が心配だ。台風が過ぎ、地盤が安定するまでは海岸への出入りは自粛してもらいたい」と述べ、台風8号の状況を見てから、通行止めの措置を解除するかどうか判断する考えを示した。
市は同海岸への出入口に、「土砂崩れのため遊泳禁止」と書かれた看板を設置。市職員が、状況を知らずに訪れた観光客らに説明を行い、別のビーチへの誘導を行っていた。
同海岸は土砂崩れのほか、砂が大雨によって海に流れ出したと見られる跡があり、深い所では約1㍍にも及んでいる。