社会・全般
2018年7月10日(火)8:59
台風対策に大わらわ/8号接近
市民、防災品求めどっと
非常に強い台風8号が宮古島地方に接近することを受け、9日は多くの市民が防災対策に追われた。ホームセンターにはネットなどの防風用品を買い求める市民がどっと押し寄せた。出荷のピークを迎えるマンゴー農家はハウスの管理を徹底。漁港では陸に揚げた船を固定する作業に汗を流す漁師やレジャー業者の姿が多く見られた。
漁船をロープで固定/漁師、いつもより厳重に
強い勢力で接近する台風8号に備え、伊良部の佐良浜漁港や平良の荷川取漁港、池間漁港などでは、漁師らが係留中の漁船を太いローブで固定する作業に追われていた。
漁師らは、台風8号が宮古島を直撃するコースを取っていることから、漁船の係留ロープを入念にチェック。岸壁から船首と船尾に太いもやいロープを取った。
佐良浜漁港では、船主の川満哲幸さん(70)ら4人は徳福丸(4・44㌧)の対策に追われた。普段より太いローブで厳重に係留した。
川満さんは漁師歴50年。「台風8号は勢力が強いので、漁船が心配だ。被害がないように祈るだけだ」と語調を強めた。
漁師歴3年の下地金太郎さん(52)は、自船の「あかり丸」(5㌧)は荷川取漁港に係留。「漁船の安全対策はやるだけやった。台風8号は宮古島から遠ざかってほしい」と願った。