県全体で軽傷者7人/県災害対策本部会議
被害状況を報告
【那覇支社】県は11日、第2回県災害対策本部会議を開催し、各部局から台風第8号に関する被害状況が報告された。宮古・八重山の事務所長も、昨年度に整備した県総合行政情報通信ネットワークを活用し、モニターで参加した。会議では、県全体で軽傷者7人の人的被害が出たことなどが報告された。
具体的な被害状況としては、人的被害の軽傷者は、宮古島市2人、浦添市1人、那覇市1人、糸満市1人、八重瀬町1人、南城市1人。重傷者はいなかった。
空路への影響では、9日からの3日間で、合計280便が欠航。2万7457人に影響が出た。クルーズ船は、9日からの4日間で8便が欠航、影響人数は1万6914人だった。
農業関係では、宮古地区でサトウキビやマンゴーに、八重山地区では、パイナップル、バナナなどで被害が見られたことが報告された。農業用施設関係では、宮古島市で浸透池の壁が崩壊。石垣市の林道では法面崩壊が2件発生した。
信号機の滅灯は、県内で30カ所発生し、日午後3時時点で23カ所が復旧している。倒木は、県全体で65本確認され、このうち宮古管内は50本、八重山管内は本で、沖縄本島での被害はなかった。
謝花喜一郎副知事は「各部局において積極的に現地調査を行い、情報の収集と被害状況の把握、また、地元自治体と連携して迅速な復旧に努めていただきたい」と述べた。