伊良部高が上位3位独占/県高校IT選手権大会
県内普通高で初の2連覇
第11回沖縄県高校IT選手権大会(主催・県高校『情報』教育研究会、県高校文化連盟情報専門部)が6日、県教育センターのIT教育棟で行われ、表計算部門に出場した伊良部高校普通科のICT部員が個人戦で上位3位までを独占、学校部門は同校が大会史上初の2連覇の快挙を成し遂げた。8月12日に愛知県で開催される全国大会への派遣推薦が決まった。同校で12日、報告会があった。
同校には情報科や商業科がなく、1CT部(顧問・下地勇也教諭)で生徒たちが自発的に勉学に励む。
個人戦では同部部長の源河玲奈さん(3年)が1位、同部副部長の國吉日和さん(同)が2位、譜久村成海君(同)が3位に選ばれ賞状を授与された。上位3人の総得点で学校部門の優勝は同校に決まった。下地生吹君(同)と池田鈴さん(同)は健闘した。
同校は2015年に初出場し、今大会で4回目の参加。表計算部門には情報科や商業科のある美来工科、名護商業など4校が参加し、学習の成果を競い合った。
報告会で、源河さんは「去年学校部門では初優勝し、今年は2連覇がかかったので、放課後や春休み、学校の休みの日も一生懸命に勉強した。2連覇が達成できて、とても良かった」と満面に笑み。その上で「昨年の全国大会では3位だった。今年は去年の成績を上回る結果を出したい」と意気込みを語った。
大宮廣子校長は「今大会は完全制覇となった。チームが心一つに取り組んだ結果」とたたえた。下地教諭は「生徒たちの主体性に任せて、やる気を起こさせた。生徒たちの頑張りを褒めてほしい」と強調した。
同大会は、IT分野に高い興味を持つ県内の高校生に、日頃の学習の成果を発揮する機会と友好の場を提供するとともに、IT教育の振興および発展を目的に開催されている。