劇で「博愛心」を表現/上野小で集会、奉仕活動も
上野小学校で13日、「博愛の日」の活動があり、全校児童214人が地域でごみ拾いを実践して奉仕の精神を育んだ。集会では児童が音読劇で「かがり火」を発表し、同校の校訓「博愛の心」を引き継いだ。
1873年7月12日、ドイツ商船のロベルトソン号が上野宮国沖で遭難。地域の住民が救出し、手厚く介抱した。集会は、そんな先人の偉業を語り継ぎながら国際社会に生きる豊かな人間性を培うことが狙い。
はじめに体育館で集会を開いた。会場には父母らも多数訪れて児童たちの「かがり火」を観劇。迫真の演技と、博愛の心を受け継ぐ気持ちに拍手を送った。
劇の後、6年生の平良夢希叶(ゆきか)さんは「あらためて博愛の心が大事だということが分かった。これからも大切にしたい」と感想。佐藤昴君は「祖先は本当にすごい。命を犠牲にするかもしれない中で助けに行った思いやりの心を大切にしたい」と話した。
集会後は、学校周辺でごみ拾いを行った。低学年の児童たちは、ごみを見つけると「あった!」と言いながら真っ先に拾って地域環境の美化に努めた。
本村晃則校長は「皆さんの劇に胸が震えた。心から感動した」とたたえ「皆さんは博愛の心を受け継いでいる。この心を大事に学校生活を送ろう」と話した。