14校で体育館雨漏り/生徒が滑って骨折も
5日の大雨と10日の台風8号の影響で、市内の各小中学校の体育館は雨漏りの被害が相次いだ。市教育委員会には小学校8校、中学校6校から被害の報告があった。西城中ではバスケットボール部の3年男子が部活中、前日に雨漏りした体育館で足を滑らせて足首を骨折した。
学校側によると、生徒が骨折したのは6日の部活時で、前日の雨漏りを受けてコートを拭いて活動を行っていたが、床が少し湿っていた部分にボールが転がり、そのボールを取る際に滑って転んだ。
同校の体育館では、これまでも大雨の際には約25カ所で雨漏りがあり、バケツを置いて対処していた。
上野小でも今回の大雨と台風の影響で、体育館には多くのバケツとブルーシートが配置された。同校では、体育館2階の部室の屋根から大雨の際に大量の雨水が降り注ぐ状況もあり、市教委に被害状況を報告していた。 市教育委員会の下地信男教育部長は「被害報告が出ている学校では、雨漏りが授業や部活に支障を来している。今後、調査をして優先的に対応したい」と述べた。
修繕については「既存の施設修繕費の予算があるので、それを雨漏り対策に充当して被害報告のある学校から優先的に行う。しかし、既存予算だけで対応は難しい。今後、見積もりを実施した上で足りない費用については12月補正予算で対応していきたい」との見解を示した。