「みなとオアシス」に登録/国交省
平良港ターミナルとパイナガマ/にぎわい、交流の場形成へ
国土交通省は旅客船ターミナルなどを対象に認定する「みなとオアシス」に、平良港マリンターミナルとパイナガマビーチを新たに登録した。15日に開催されたみなとフェスタに合わせ、国交省は宮古島市に登録証を交付した。市はこれまで以上ににぎわいのある地域交流の場の形成を加速化させる。
登録は全国で116カ所目。県内では「みなとオアシスあざま(中城港湾安座真地区)」「みなとオアシスもとぶ(本部港、水納港)」「みなとオアシスなは(那覇港)」に続いて4カ所目。
みなとオアシスは「道の駅」の港版とも呼ばれる。国交省は観光客の誘致や地域住民の交流拡大を目的に2003年に登録制度を導入した。
登録された平良港ターミナルは、市の各方面向け路線バスの結節点やクルーズ客のテンダーボート(上陸用の小型船)による上陸箇所、臨時CIQ(税関、出入国管理、検疫)の手続き、観光案内などが行われている。施設周辺は無料のWiFiが整備され、旅客の満足度向上につながっている。
毎年夏に開催される「みなとフェスタ」では多くの人々でにぎわうなど、市民と観光客の交流拠点、情報発信拠点としての機能を有している。
パイナガマビーチは市街地に最も近いビーチとして、多くの市民や観光客に利用されている。また毎年、航海安全と豊漁を祈願する伝統行事「ハーリー(海神祭)」が開催され、にぎわいを見せる。
交付式で、下地市長は「今後ますます港湾機能を強化し、地域交流の場としての活性化を図っていく」と決意を新たにした。
菊地身智雄・国交省港湾局長(代読・中島靖沖縄総合事務局開発建設部長)は「みなとオアシスひららが市民や観光客に一層愛され、にぎわいに寄与する場になることを願っている」と期待を込めた。
島尻安伊子内閣府大臣補佐官、儀間光男参院議員が祝辞を述べた。
竹の子保育園の園児たちが、元気いっぱいに踊りを披露し盛り上げた。