今年は大漁に/宮古島夏まつり大綱引き
宮古島夏まつり2018(主催・同実行委員会)の2日目が21日午後5時から開催された。初日同様、西里、市場、下里の3通りが歩行者天国となったほか、パレードやダンスショーなども披露された。そして午後7時40分ごろからは夏まつりのメインイベントである東西大綱引きが行われ、東軍が五穀豊穣、西軍が大漁を願って綱を引き合った結果、2勝1敗で4連勝中の西軍に軍配が上がり5連勝を達成。向こう1年間の大漁が約束された。
大綱引きの開会行事で鏡開きが行われたほか、宮古青年会議所の池間正樹理事長が「台風の影響もあり中止か延期か悩んだが、無事に開催することができうれしい」などとあいさつした。
大綱引きでは今回、西軍に狩俣青年会、伊良部商工会青年部、友利青年会、久松青年会が、東軍には上野地区青年会、下地青年団協議会、腰原青年会、多良間青年団協議会が参加。そのほか夏まつりへ来ていた一般市民や観光客らも綱の後方で綱引きの列に加わった。
3本勝負の1本目は東軍が少しずつ引き寄せると、そのままの勢いで引き切って先勝。2本目はどちらも譲らず小康状態が続いたが西軍が粘りを見せ1勝1敗に。勝負を決める3本目もその勢いを生かして東軍に競り勝ち、5連勝を果たした。
西軍の綱頭を乗せた勝ち名乗りのみこしを高く投げ挙げて勝利を祝った。みこしが舞う迫力に観客からは歓声が上がった。
綱頭を務めた狩俣青年会の狩俣秀樹さん(35)は「5連覇できやはりうれしい。東軍側の通の方が出店が多く人が集まるので、引く人も多くなり、だいたい東軍が1戦目は勝つが、それからの巻き返しが勝利につながった」と振り返った。
綱引き終了後は多くの人が、縁起物とされている小綱を短く切って持ち帰った。