誘殺灯100基購入へ/きび糖業振興会
総会で計画と予算決める
宮古地区さとうきび糖業振興会の定期総会が25日午後、JA宮古地区機械化営農センターであった。アオドウガネを捕獲する誘殺灯の購入(100基)を盛り込んだ新年度の活動計画を承認した。会長の下地敏彦市長は「誘殺灯は県にも要請していく。やらなければならない」と述べ、アオドウガネ被害の軽減に全力で取り組む姿勢を示した。
県病害虫防除技術センター宮古駐在によると、アオドウガネは今年の発生初めから6月30日までに平年の約2倍の累計2296匹の成虫が捕獲されている。
増加要因に誘殺灯の減少が挙げられているため、糖業振興会としても誘殺灯導入の方針を決めた。事業計画に「誘殺灯を購入し、被害の軽減に努める」ことを盛り込み、関連予算として500万円を組んだ。
下地会長は「アオドウガネ対策についてはしっかりやりたい」と述べ、被害の軽減に向けた取り組みに理解と協力を求めた。
そのほかの事業計画としては、セーフティーネット基金など各種補助事業の積極活用を明記。サトウキビの収量確保に努める。
全体の予算額は1190万円。収入の5割強を占める構成団体の分担金が644万円で、主な内訳は宮古島市が288万円、多良間村が24万円。JAの各支店や製糖各社も負担する。
支出では事業費に700万円を充てた。会議費に35万円、旅費に50万円、委託費(賃金ほか)として185万円を予算化した。
2017年度の活動報告と決算も認めた。構成団体の追加議案もあり、これまで別組織だった伊良部さとうきび糖業振興会の加入を全会一致で認めた。
役員は次の通り。
会長=下地敏彦(市長)▽副会長=下地保造(JA宮古地区本部長)、渡久山和男(宮古製糖専務)▽監事=洲鎌英樹(宮古製糖農務部長)、砂川隆(JA城辺支店長)▽事務局長=砂川浩美(JA宮古地区営農振興センターさとうきび対策室長)