時間帯で40度超えも/市の学校教室温度
16年度9月調査 文科省の基準上回る
市が2019年度から2カ年で実施を予定している幼稚園、小・中学校への空調(冷房)設備設置計画の策定に伴い、16年度に実施した9月における幼稚園および小中学校の1教室における室温調査の結果が、26日に行われた市教育委員会の定例会で示された。各学校の時間帯別最高室温の平均は、ほとんどが30度を超えているほか、時間帯によっては40度を超えている教室もあるなど、子どもたちにとって夏場の教室は厳しい環境であることが分かった。
調査は、空調設備設置に向けた現状把握のため学校の休業日を除いた日において、室温調査を実施した。
測定校(園)は、幼稚園10園(10室)、小学校15校(15室)、中学校13校(13室)で行われた。
調査は、「午前8時~同10時」「午前10時~正午」「正午~午後2時」「午後2時~同4時」までの時間帯で測定された。
その中で幼稚園平均は33・9度~34・9度で推移、小学校は32・1度~33・1度で推移し、中学校は31・4度~32・2度となっている。
文部科学省の「学校環境衛生基準」では、「教室等の温度は、夏場は28度以下であることが望ましい」としている。
さらに、同省では「児童生徒等に生理的、心理的に負担をかけない最も学習に望ましい条件は夏季で25~28度程度」としている。
しかし、宮古島市の幼少中学校の教室における最高室温の平均は、その基準を上回っている。
学校によっては、時間帯で40度を超えた教室もあるほか、37度、38度の数値も複数見られた。
こうした結果を踏まえて、来年度から空調設備の設置が各学校で進められていくが、設置検討委員会でまとめた運用指針では、空調機の稼働時間は5月1日~10月31日までを基本としている。
空調の温度設定については27度とするが、各教室等の環境が異なるため、学校職員の判断で24~28度の間で一時的に変更できるとしている。