佐喜真氏、知事選立候補へ/県知事選
保守系選考委の要請受諾/「後継決定後に正式出馬」
【那覇支社】11月18日に投開票の県知事選挙で、自民党沖縄県連などで構成する保守系の候補者選考委員会(國場幸一委員長)から出馬要請を受けていた宜野湾市の佐喜真淳市長(53)は30日、那覇市内のホテルで、同選考委に対して正式に要請を受諾した。宜野湾市で後継市長候補が決定し次第、県知事選への出馬を表明する。
同選考委は3月に初回の会合を開き、県知事選挙候補者の人選作業を進めてきた。今月5日に同選挙の候補者に佐喜真氏の擁立を決定。同9日には、佐喜真氏に対して正式に出馬要請を行っていた。
佐喜真氏は受諾表明で、「県全体の発展や県民の暮らしを含めて、やるべき課題や問題が山積しているのは事実。県知事選に向け、沖縄県のために頑張る決意だ」と語った。また、現職の宜野湾市長であることが、要請に即答できなかった最も大きな要因だったと強調。「先ず地元宜野湾市の合意形成が必要だと考えた」とし、「自らが県知事選に出馬した場合は、宜野湾市長選も同時に行われる。その後継選びについて、どう対応するかを含めた2点を最も悩んだ」と述べた。
その上で、約15の地元経済団体から知事選出馬への要請があったことなどを受け、「背中を押されたような思いで、宜野湾の発展に加え、県全体の発展に寄与したいとの思いを強くした」と、出馬要請を受諾するに至った経緯を説明した。
今後の予定としては「(後継市長候補の選定など)地元の環境が整った段階で、正式に出馬表明したいと思っている」と語った。
受諾を受け、西銘恒三郎衆院議員、國場幸之助衆院議員のほか、仲井真弘多前知事、那覇市長選に出馬表明している翁長政俊県議、選考委副委員長の照屋守之県議らが激励した。
一方、今月3日に同知事選に出馬を表明しているシンバホールディングス会長で、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)元会長の安里繁信氏(48)の選対本部の関係者は、県政奪還への意思は一致しているとの考えを示し、「自民党沖縄県連を含めて、両陣営で話し合いをしていきたい」と述べた。