「軍事では栄えない」/照屋衆院議員
陸自施設予定地を視察
社民党の照屋寛徳衆院議員が2日、宮古島に整備される陸自関連施設の予定地を視察した。弾薬庫の整備が予定される城辺保良鉱山では「保良の集落が非常に近い」と懸念し、「米軍にしても自衛隊にしても、軍事で栄えた村や町はないことを肝に銘じて国会でただしていく」と述べた。
保良鉱山では、地域住民で「ミサイル・弾薬庫配備反対!住民の会」共同代表の下地博盛さんの説明を受けながら現状を把握した。
視察を終え報道陣の質問に応じた照屋氏は「多くの保良住民が自衛隊の弾薬庫が建設されることに強い不安と懸念を持っている。そのことは、この近い距離を見ても分かる」と話し、現場の状況を見ながら地域住民の心理を推察した。
その上で「亀濱(玲子)県議などからも集落と近いことや弾薬の貯蔵量などの問い合わせを受けている。自衛隊法との関係も含めて国会で問いただす」と強調。着々と進む関連施設の整備への対応としては「声を上げ続けることが大事だし、それが地域の平和をつくる。保良住民の気持ちに寄り添いながらこの弾薬庫問題にも取り組む」と話した。
下地さんも「私たちが平和に暮らせる環境が損なわれる可能性がある。このことを訴えながら、集落、宮古島の平和と安全を守っていきたい」と話した。
視察には社民党県連委員長の照屋大河県議をはじめ同党県連副委員長の崎山嗣幸県議、書記長の仲村未央県議、宮古島市区選出の亀濱県議も参加した。
そのほか、仲里タカ子市議や島尻誠市議、沖縄平和運動センターの岸本喬事務局次長、「ミサイル・弾薬庫配備反対!住民の会」のメンバーも同行した。
夜には城辺地区の福西公民館で開かれた意見交換会に参加し、地域住民の不安や要望に耳を傾けた。