「畜舎入り口消毒の日」設定/宮古家保
韓国の口蹄疫発生受け
韓国での口蹄疫発生を受けて宮古家畜保健衛生所(慶留間智厚所長)は、毎月20日を「畜舎入り口消毒の日」に設定し再度、防疫体制を引き締める。県内に先駆けた同所独自の取り組み。7日記者会見した慶留間所長は「国内のいつどこで発生してもおかしくない状況。危機感を持って、消毒を徹底してほしい」と呼び掛けた。
消毒の日の「20日」は、宮崎県で発生した4月「20日」と合わせた。踏込消毒槽の設置や、汚れた消毒液の入れ替え、車両が出入りする畜舎前への消石灰(消毒剤)散布など、月に1回、農家に消毒徹底の確認を促す狙いがある。「消石灰の在庫のない農家は、家畜保健衛生所(電話72・3321)に問い合わせを」と話している。
韓国での口蹄疫は、今年1月に発生し、6月にいったん終息。11月26日に再度発生した。
6日現在、30件の発生が確認され、爆発的に拡大している。殺処分頭数は、7万頭超に上っている。国は蹄が二つある牛や豚など偶蹄類動物の肉や、稲わらの輸入を禁止した。
口蹄疫は、牛や豚などがかかる伝染力の強い伝染病。発熱や食欲不振が見られ、よだれを流し、口や蹄、乳房に水ぶくれができる。罹患動物は殺処分される。
侵入防止対策として①踏込消毒槽を設置して畜舎に出入りする人の長靴を消毒する②畜舎への部外者の出入り制限③農場に立ち寄る車の消毒④口蹄疫が発生している国への渡航はできるだけ控える⑤口蹄疫を疑う症状があれば家畜保健衛生所に通報-などを示している