宮古出身パイロット誕生/JTAで初 平良紀浩さん(28)
【那覇支社】日本トランスオーシャン航空(JTA、丸川潔社長)に、初の宮古出身パイロットが誕生した。平良東仲宗根生まれの平良紀浩さん(28)に10日、那覇空港内の同社会議室で副操縦士としての勤務を命ずる辞令が交付された。
平良さんは小学生の頃、自宅近くの空港へ、父親に連れられて何度か飛行機を見に行った体験から、パイロットに憧れて志した。
宮古高校、琉球大学を経て、航空大学校で操縦士の資格を取得。2017年4月、「離島に住む人々の架け橋にないたい」とJTAに入社し、約1年半の厳しい訓練を終えての副操縦士発令となった。
平良さんは「小学校からの夢が形となったうれしさと、次のステップに進んでいきたいという気持ちも芽生えてきた」と感想を述べ、「安全運航をしっかり守りながら、お客様にも身近な距離を感じてもらえるようなパイロットになりたい」と意気込みを語った。
今月中には、地元宮古島へのフライトも予定しているといい、「『んみゃーち』との気持ちを込めて、宮古の方言で機内アナウンスをしてみたい」と意欲を見せた。
また、地元に対しては、「宮古出身パイロットとして、しっかり運航していくので、自分の操縦する飛行機に乗ってほしい。楽しみに待っている」とアピールした。
運航乗員部の郡山大作部長は「JTAに乗りたいと思わせるように、地元のお客様を大切にして、沖縄に何らかの貢献ができるよう期待したい」と話した。