法人化の利点など学ぶ/税務署が「新設説明会」
「新設法人説明会」(主催・宮古島税務署、共催・沖縄宮古法人会、沖縄税理士会宮古島支部)が16日、市中央公民館で開かれた。新しく法人を設立した関係者とこれから法人設立を考えている関係者ら約20人が参加。個人事業主が法人化(会社設立)をして節税する方法やメリット、デメリットなどについて知識を深めた。
講師を務めた税理士の福家敦朗さんが「法人化のメリット・デメリット~法人設立、損をしないための準備とは?~」と題して講義した。
福家さんは「個人の場合は資本金は不要で、会社設立の場合は資本金が必要。年間利益が赤字になった場合、個人事業主が青色申告していればその赤字損失を3年間繰り越すことができる。法人であれば9年間も繰り越すことができる」と語った。
また「個人事業主が法人化する節税メリットには、家族に役員報酬を支払い、給与所得控除が受けられ、生命保険を経費にできる。個人事業主が法人化するデメリットには、社会保険への加入や赤字でも毎年7万円の住民税が必要となる。住民税は地域によって差がある」と述べた。
福家さんは、近年、低コストで設立でき経営の自由度が高いとされる「合同会社」についても述べた。