モズク生産量997㌧
【那覇支社】県内17の漁協、市町村と加工業者などで構成する、県もずく養殖業振興協議会(会長・上原亀一県漁連会長)は15日、2018年度定期総会を那覇市の県水産会館で開催した。18年(17年12月~18年7月)のモズク生産量も発表され、宮古地区での生産量は前期比13・7%増の997㌧となった。
宮古地区の内訳は、宮古島漁協が前期比12・0%増の949㌧(本モズク817㌧、糸モズク132㌧)、池間漁協は同43・3%増の43㌧(本モズクのみ)、伊良部漁協は前期の生産量なしから5㌧(同)に増加した。
宮古島漁協での本モズクの生産量は、12~15年にかけて概ね540~670㌧で推移してきた。しかし、16年は日照不足の影響などで同漁協の本モズク生産量は62㌧と、例年の約10分の1まで減少していた。17、18年には通常を上回る生産量で、県内6位の実績を挙げている。
県全体のモズク生産量も好調で、18年は前期比16・6%増の2万1063㌧(本モズク2万345㌧、糸モズク718㌧)となった。17年7月~18年6月の全国小売店での1㌔当たり平均販売価格は、前年と同じ137円。
上原会長はあいさつで、「全県的に低調だった生産量が、宮古や八重山、久米島地区の豊作で全体を押し上げる結果となり、最終的には目標を上回る実績となった」と述べた。
総会には、7月に就任した宮古島漁協の儀保正司組合長も参加し、「今期は前の役員たちが先頭に立って、目標をクリアしてもらった。来期もそれにプラスして、新しい取引先などを見つけながら頑張っていきたい」と話した。
来年の生産量は、宮古島漁協では869㌧(本モズク662㌧、糸モズク207㌧)に目標を設定した。県全体では、前年と同じ2万1000㌧(本モズク2万㌧、糸モズク1000㌧)を目標にする。
総会では、上原会長の再任や儀保組合長らを理事に新任する役員改選案のほか、17年度事業報告案・収支決算案、18年度事業計画案・収支予算案などを全会一致で承認した。